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【Pick Up】シンバイオについての解説&関連最新情報~トレアキシンによる売上成長ポテンシャル2倍に拡大~

 シンバイオ企業概要

 シンバイオは、ニーズは高いが、患者数が少ないがゆえに医薬品の開発は少ない「がん、血液、希少疾患」領域をターゲットに開発を進めるバイオベンチャーです。主要開発パイプラインには以下の3つがあります。

・トレアキシン:悪性リンパ腫向けの抗がん剤。現在、適応が拡大しており、新タイプのものも発売されている。

・リゴセルチブ:骨髄異形成症候群と呼ばれる血液の疾患に対する薬。米オンコノバ・セラピューティクス社が開発したが、2011年にライセンス契約を結び、日本及び韓国における独占的開発権及び販売権を取得した。

・ブリンシドフォビル(BCV):DNAウイルスと呼ばれるウイルスの増殖を阻止する薬。DNAウイルスには、多くの種類があり、これら広範囲のウイルスに対する治療薬として期待されている。米キメリックス社と、天然痘を除くすべての疾患を対象として、開発・販売・製造を含めた独占的グローバルライセンス契約を取得した。

トレアキシンとは、売上高への影響

 2021年12月期は、創業来初の黒字化が予想されています。同社は、

1トレアキシン自社販売体制構築

2FD製剤(凍結乾燥注射剤)から付加価値の高いRTD製剤(液剤タイプ)への置き換え

3トレアキシンの適応拡大

を黒字化の条件としてあげました。現在、すべての条件が達成されており、フィスコは、

2021年12月期の業績は、売上高で前期比206.4%増の9,151百万円、営業利益で1,361百万円(前期は4,506百万円の損失)となり、開発ステージから成長ステージへ入ることになる。

としています。

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